スタイルMカタログ
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叩く、曲げる、組み上げる。お客さまの想いとデザイナーのアイデアが、職人たちの手によって作品へと生まれ変わる。「カンカンカンカン!」。工房に響く、甲高い鎚音。一瞬の静寂。そして、再び激しい鎚音。そこには、真っ赤に熱せられた金属と、その形と温度を見極める、職人の鋭いまなざしがあります。「ロートアイアン」、日本語で「鍛鉄」。職人が、熟練の技術で鍛え上げ、仕上げる工芸品です。「ロート」とは「wrought」と綴り、「work」の過去分詞形。つまり、「打って作った」「念入りに仕上げられた」という意味を持ちます。鉄は、加工しやすく、焼き入れなどで硬度を高め、細い形状にも対応できる性質をもちます。そのためヨーロッパで、装飾性に富んだデザインのアイテムが製作され、住まいに取り入れられてきました。職人が、一瞬一瞬の判断で叩き、曲げ、形をつくり、ようやくひとつの「アイアンワーク(鉄の製品)」ができ上がります。「work」は、「仕事」金属を変形させるために、熱して軟化させます。職人は、コークスが燃えさかる炉の中に金属を入れ、赤みを帯びていく色の状態を見ます。十分に高温になったら、取り出し、鎚で叩きます。長年の経験で、叩くポイントや方向などを加減し、形を変えていきます。熟練の職人の手によって、美しいフォルムへ。そして再び、炉に入れ、叩く。この工程を繰り返します。ロートアイアンの自由で優雅な曲線は、曲げ加工技術からできます。厚い部材は、炉で熱して温度を上げて曲げていきます。その金属の厚みと温度の兼ね合いは、職人の技術のひとつです。デザイナーが描くスケッチ、あるいは原寸の設計図にあわせて、慎重に曲線をつくっていきますが、このラインをつくりだす手加減により、仕上がりの美しさが決定されます。それぞれのパーツができ上がったら、溶接によってつなぎ合わせます。溶接にも、さまざまな方法があり、熱した金属同士を叩きながら溶接する方法が最も古典的です。現代では、ガス及び電気による溶接が主流です。溶接箇所には「盛り」ができてしまうため、溶接箇所を考慮する、研磨するなどの処理を行います。こうして組み立てられて、ひとつの商品ができ上がります。WWWWWWrrrroooooooooooooooooouuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuggggggggggggggggggggghhhhhhhhttttttt IIIrrrooonnnnnnn ppprrocceess3.溶接2.曲線1.熱と鎚そして「作品」という意味を持ちます。職人が技と魂をこめて作り、世に送り出す製品は、職人の「仕事」であり、「作品」なのです。ロートアイアンの特徴は、自由に優雅な曲線を作り出せることにあります。金属の性質を知り尽くした職人が、温度とタイミングを見計らい、手作業で湾曲させていきます。つまり、「こんな曲線で、こんな装飾のついた手摺がほしい」などお客さまの要望にデザイナーが設計し、職人が形にする。お客さまオリジナルの商品を、オーダーできる商品なのです。人間の知恵と技の継承である鍛金技術。その仕事と作品を住まいのなかに取り入れることで、空間に生まれる豊かさ、そして毎日の暮らしの新鮮さ。STYLE-M+とは、日々の生活のクオリティを上げる美と技のスタイルなのです。●実際の商品と写真は異なる場合があります。29S0629
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