スタイルMカタログ
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力強いイメージのある鉄ですが、歳月とともに錆び、やがて土に還ります。そんな鉄らしさを愛する中澤恒夫さん。赤く熱した鉄に思いをこめて打ち、自然に現れる表情を生かした作品をつくり続けています。海外などでの修行から得たことは?学生時代にスペインの鉄の彫刻写真を見て、鉄を自由に造形してみたいと思いました。大学卒業後にドイツで1年半修行した後、いろいろな出会いから人のつながりが広がり、スイス、イタリア、チェコなどで鍛造の修行を積みました。各国の職人や作家たちは、自分のこだわりを貫いてものづくりをし、作品にはそれぞれの生き方が映し出されていると感じました。修業時代に学んだ鍛造の技、そしてこだわりをもった創作姿勢は、今も私のベースとなっています。鉄は火に入れ、赤く熱して叩いて加工します。手で触れるわけではありませんが、ハンマーを自分の手の一部のような感覚で、叩くことで鉄に気持ちを入れていきます。赤い鉄の生命力、温もり、躍動感に、自分の思いをこめて、イメージが思い通りにかたちになったときの喜びが、また次の挑戦の力になります。歳月とともに変化する、鉄の自然な表情を生かす。From MeisterMeisterMeister3人のマイスターが熱い心を語る中澤 恒夫鍛金作家東京生まれ武蔵野美術大学卒業1998~2003 長野、ドイツ、スイス、イタリア、 チェコなどで鍛造修行2004~ 那須町の工房で制作を始める2008 starnet recode (益子)2011~隔年 グループ展 桃林堂、 Gallery BarnなどTSUNEO NAKAZAWAサイズ(mm):∅1,150×D70 重量(kg):20詳細についてはお問い合せください。[本体]鉄・真鍮・鏡・ベニヤ 仕上:蜜蝋仕上フロム・マイスター黄銅溶星かがみ 大詳細についてはお問い合せください。箱やベルトを一枚の鉄板から叩きだしたポスト。先端へ行くにつれ、板厚が薄くなる意匠が魅力的。ポスト製作事例314S04314

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