プランツカタログ
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170P01し、自分が家の外まわりのデザイン・施工を頼むとしたら、どこに頼んだらいいのだろう? 外構業者、それとも造園業者? どちらに頼んでも自分の望む外まわりの空間はできないんじゃないだろうか。そんな疑問がこの仕事を始めたきっかけになっています。外構と造園をもっと親密にコラボレーションさせたもの、それがいまの私の立ち位置。わかりやすく言えば庭を含めた家の外まわり「お外のこと」をトータルで考える人です。その家で暮らす人に、より心地よく楽しく過ごせるような提案を「お外」で表現するのが私の仕事です。外まわりのことはとにかく家ができてから、というのが一般的ですが、より快適な暮らしを望むのであれば、家の設計を依頼する際に、建築士の隣りに私を座らせて、といつも思います。南側にスペースを残して「はい、ここが庭ね」というのではあまりに安易。エントランス、アプローチ、駐車場から考えて、どの木を植える、どんな植物を植えるかで、植栽の位置も決まるし、家を立てる位置も違ってきます。「土地は決まった、さあここをどうする?」なんてオーダーがきたら、もうやる気満々で張り切っちゃいますよ。もともと花が大好きで始めた仕事ですが、やればやるほど重要なのは花ではなく葉っぱだということに気づきました。花の華やかさを生かすためには、背景に緑のスクリーンが必要なんです。それも色や形の異なる葉っぱを上手に組み合わせて、花がなくても葉っぱだけで美しく見えるスクリーン。なので、私が植栽する際には宿根草で丈夫な性質のものや、ギボウシやニューサイランなど葉のフォルムが美しいものをよく利用します。そのほうが管理の手間もかからず、コスト的にも低く抑えることができます。花壇はなくてもいいと私は考えています。そこを花で埋めなければというプレッシャーを感じさせてしまうから。小径をつくり、その両側に植物をバランスよく配置するだけで、きれいな景色が生まれます。その景色こそがそこで暮らす人に心地よさを与えるのだと思います。もを形にする仕事2File:「Original Botanica」のショップには、ガーデニングに興味のある若い人たちが買って帰れるような小さな観葉植物なども豊富に揃う。植物に興味を持ち、自分で栽培してみる。それが将来、庭をつくりたいという気持ちに育つことを願って。大分県在住。花が好きでどうしても植物に関わる仕事をしたくなり、高校教員をやめてガーデンデザイナーに。2012年には庭を含めた「お外のこと」を総合的にプロデュースする会社「Original Botanica」を設立。2015にはアトリエ&モデルガーデンをオープン。試験的につくった庭は植物選びや小さなスペースの使い方などの参考にしたいと多くの人が訪れ、また、川野さん選りすぐりのガーデニンググッズが入手できるショップは若い人にも人気が高い。「Original Botanica」は原種の植物という意味。日本に根ざす原種の植物が、結局いちばん環境になじみやすいと感じたことから命名。ホームページ: http://www.original-botanica.com/家を建てる前に来てほしい!そうしたらもっと快適な外まわりの提案が可能
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