プランツカタログ
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Oliveオリーブ100P01生長が早いオリーブは、挿し木をして1年で30~40cm、翌年にはその倍の高さへと生長します。とくに地植えの場合はぐんぐんと枝葉を伸ばし、成木は10mにもなります。樹齢がとても長く、地中海沿岸地域では1,000年を超える老木がいまだに果実を実らせています。5月中旬から6月上旬頃に、直径5mmほどの小さくてミルク色をしたかわいい花を、ひと房に10~30輪ほど咲かせます。その様子は同じモクセイ科のキンモクセイとよく似ています。結実するのはおよそ1割程度。自家受粉しにくい植物のため、違う品種を2本以上植えるとより確実に実をつけます。葉の表面は光沢のある緑色、裏面には白い細毛が密生しています。しなやかな枝は対生に葉をつけて茂り、風が吹くと揺れながらきらきらと銀灰色に輝きます。オリーブの葉にはポリフェノールや鉄分、カルシウムなどが豊富に含まれ、オリーブの葉を使った健康茶も親しまれています。受粉1週間後から結実し始め、秋が深まるにつれて実が除々にふくらんでいきます。色もグリーンから赤、紫、黒へと成熟。そのままかじるととても渋いのですが、塩で漬けるとオリーブは滋味深い味わいに。エクストラバージンオリーブオイルは、熟した果実を搾ってとれた黄金色の純度100%の果汁です。オリーブと暮らせばこんなに楽しい!鳩がオリーブの枝をくわえて帰ってきたことから洪水が引いたのを知ったという『ノアの方舟』の話から、平和のシンボルとされてきたオリーブは、モクセイ科オリーブ属の常緑樹です。地中海地方原産なので、太陽と水はけのよい土壌とたっぷりの水が大好きです。丈夫さとつややかな葉、丸くてかわいらしい実をつけることから、最近ガーデンでもっとも人気の樹木になっています。地植えだったら、日当りや風通しがいい場所に。コンテナや鉢植えにすれば、季節よって最適な環境におけるので、寒冷地でも栽培が可能です。オリーブは特別な世話をしなくても枯れてしまうことのない、とても丈夫な果樹ですが、幼木のうちから支柱を立てたり、適度に剪定したり、肥料やりも忘れないなど、少し手をかけることで、見違えるほどよく育ちます。世話をすることが、早く実を見ることの近道でもあるのです。「オリーブ」ってこんな木ですオリーブを育てるとき大切なこと木花葉実日当たりのよい場所に植えるのがおすすめです。また、つねに枝の奥まで光が当たり、風通しをよくするように枝を剪定しておくと、枝葉がいきいきと育ちます。元気な木には、病気や虫もつきにくくなります。光肥料は、花芽が動き出す3月、実が充実する6月、実を収穫したお礼肥えの10月の、年3回与える(3月は規定量より少し多め、6月・10月は規定量の半分)のが基本的です。肥料は有機肥料の場合も化成肥料の場合も、窒素(N)、リン酸(P)、力リ(K)が等配合になったものが使いやすいでしょう。肥水はけのよい土に植えて、水を切らさないように注意します。地植えの場合、しっかり根づいてからは定期的な水やりの必要はありませんが、鉢植え、コンテナ栽培の場合は1年を通して土が乾いたらたっぷり水を与えます。水オリーブは過湿に弱いため、水はけのよい土に植えることが大切です。鉢植えの場合は、排水性と通気性をよくするために鉢底石を入れてから、培養土に排水性を高める小粒の日向土や赤玉の小粒をミックスしたり、アルカリ性を高め、微生物が増えるようにくん炭を混ぜるのがおすすめです。土

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