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ステキに美味しいキッチンガーデン(庭植え簡単ハーブ)
育てる、飾る、食べる。キッチンガーデンで、お庭を目一杯に楽しもう。
お庭で過ごすことが多くなり、好みの草花を植えたり、育てたお花をカットしてお部屋に飾ったり、暮らしの中で植物を楽しむ方が増えています。しかし、せっかくお庭を満喫するなら、育てる、飾るだけでなく、「食べる」楽しみをプラスしてみませんか。
お庭の中で食用植物を育てるキッチンガーデン。本格的な野菜などを育てる家庭菜園とは違い、プランターや庭の一角など自分にあった手頃な所からチャレンジできるのも魅力です。
今回は、お庭をステキに彩り、お料理などにも使いやすい「ハーブ」のなかから、代表的で庭植えが簡単なハーブ・ベスト5をご紹介いたします。
代表的な育てやすくて庭植えが簡単なハーブ・ベスト5
爽やかな香りと育てやすさが魅力。
「ローズマリー」
なんといっても香りが良く育てやすいのが特徴です。ローズマリーの爽やかな香りは、リフレッシュとリラックスの効果があると言われています。ローマ時代から、人々の暮らしの中で使われていたハーブです。記憶力を高めたり、老化を防ぐ植物と信じられていたそうです。長時間ドライブする時などに、育てているローズマリーをひと枝カットし、ドライブのお供にしたり、仕事に行き詰まった時などに、香りを嗅いで気持ちをリフレッシュしてはいかがでしょうか。
潮風にも強いので、塩害が心配される場所の生垣として、利用することも多いです。ローズマリーをスタンダード仕立てにして、トピアリーとして楽しむこともできます。
活用方法
ローズマリーチンキを作って、お手製の除菌スプレーとして利用できる他、ローズマリークッキーや、ローズマリーエキスを煮出し、お風呂に入れる、剪定枝を利用したリースを飾るなど利用用途が多いです。
お手入れのコツ
ローズマリーは成長が早いので、どんどんカットして、日々の暮らしで楽しみましょう。適度に切戻し剪定をし、新芽の成長を促すことで、茎が木質化するのを防ぎ、フレッシュなローズマリーをいつでも楽しむことができます。
みんなが思い浮かべるハーブの代名詞。
「ミント」
ハーブと言えば、ミント!と皆さんが思い浮かべる程、身近なハーブです。種類も多く、育てやすいのが特徴。古代ローマ時代には、薬用や香料として日々の暮らしの中で使われていたそうです。
活用方法
フルーツやアイスクリームなどの食後のデザートの飾りにちょっと添えると、一気におしゃれ度がアップするミント。緑が目に鮮やかで、爽やかな香りも魅力的です。おすすめは、モヒートミント(イエルバブエナミント)。自家製の葉を使って、本格的なモヒートにして楽しんでも良いですし、ミントの葉とスライスしたレモンにお水や炭酸を入れてハーブウォーターとしていただくのもおしゃれです。
お手入れのコツ
ミントは少し、湿った土地が好みってご存知でしたか?ちょっと日陰になりそうな場所でも、元気に育ってくれます。地下茎でどんどん伸びていってしまうので、鉢植えにしたものを花壇の中で育てるようにすると、花壇がミントで埋め尽くされてしまうのを防ぐことができます。
小さな黄色の花がかわいい。
「ディル」
ふわふわとした葉はフェンネルに似ています。耐寒性一年草ですが、こぼれ種でよく増えます。夏に黄色い小さな花が咲いた後、香りの良い種ができます。
活用方法
葉はお魚との相性が良く、サーモンなどのお魚料理にディルはよく使われます。お客様を招いた時の前菜としてのサーモンや生ハムのカナッペの彩として利用しても良いです。種は、葉よりも香りが強いので、スープに入れたり、ローストしてハーブティーとして飲用すると消化不良などを助けてくれます。
お手入れのコツ
一年草でこぼれ種でどんどん増えてしまうので、種を収穫してディルシードとして活用していくと良いでしょう。ニンジンやフェンネルの近くに植えると、交配してしまうので、近くには植えない事。移植を嫌うので、直播がおすすめです。
羽のような切れ込みの入った葉っぱが可愛い。
「ローズゼラニウム」
羽状に切れ込みの入った葉っぱが可愛らしいローズゼラニウム。冬越しには3℃以上が必要と言われていますが、暖地ではモリモリに育ったゼラニウムの葉が霜除けの役割をしてくれ、根を守ってくれます。春に傷んだ葉を切り戻しすると、また、復活してくれるのも嬉しいです。
活用方法
昔からバラに似た香りを香水の原料や化粧品に使ってきたようですが、お客様をおもてなしする際の、クッキーやマカロンのお皿として使うと、とても華やかなティータイムになります。
お手入れのコツ
冬の最低気温が3℃以下になる地域では、秋に一度掘り上げ、霜に当たらない日当たりの良い場所、または、室内などで冬越しすると良いです。
レモンの香りと風にそよぐ姿が魅力。
「レモングラス」
熱帯地域出身のレモングラスは、エスニック料理や薬としても幅広く使われています。半耐寒性の多年草。
活用方法
レモングラスのレモンの香りが一番強い部分は、根本から10cmくらいまでの部分。フレッシュハーブティーとして楽しむ他、カットした葉を乾燥させ、ティーとして長く楽しむ方法もあります。最近は、長く伸びたレモングラスをカットして、レモングラスのしめ縄を作って楽しむ方法もあります。
お手入れのコツ
夜間の気温が5℃以下にならない場所で冬越しさせたいので、鉢植えで育て、冬は暖かい場所で、休眠させてあげるのがおすすめです。
ハーブは育てやすいだけじゃなく、味わい深い葉の形に可愛らしい花を咲かせるものが多く、見た目にも充分に楽しませてくれます。ご紹介したもの以外にも様々なハーブがあるので、自分好みのハーブを探すのも楽しみの一つ。小さな鉢からでもチャレンジできる「キッチンガーデン」を初めてみてはいかがでしょうか。